バスト・胸が大きいから?肩こり首こりが気になるなら、まずは基本の姿勢を意識

バスト・胸が大きいから?
肩こり首こりが気になるなら、
まずは基本の姿勢を意識

目次

公開日 : 2019.1.25

更新日 : 2020.3.30

1.万年肩こり…どうすればいいの?

肩こり・首こりで悩んでいる女性は多いですね。
ぽっちゃりさんでバスト・胸が大きくて肩や首がしんどいという声もよく聞きます。
肩のマッサージやストレッチをしてもなかなか良くならない、胸が重たいのだからしょうがない、と諦めていませんか?
肩こりの一番の原因は間違った姿勢。
なので、正しい姿勢を身につければ胸が重たくても肩こりが改善されていきます。

人は背筋、腹筋の力で、まっすぐに身体を起こすことができるのですが、筋力が不足することで骨盤が前に倒れ、反り腰になったり、反対に骨盤が後ろに倒れ猫背になりがちです。
バストの大きい方も胸が重たくて猫背になりがちです。
そうすると、頭が前に出たり、顎が上がった状態になり、慢性的に首肩に負担がかかります。
骨盤が前後に倒れるのは日頃無意識に楽な姿勢を取り続け、筋肉を正しく使っていないため。
一度、ご自身の姿勢を確認しつつ、身体が喜ぶ正しい姿勢を身につけましょう。

2.基本の姿勢が大事! 立って歩く、普段の姿勢を見直そう

耳たぶ、肩先、大転子(腰骨の下にある足の骨の突起)、膝の前部、外くるぶしの2~3cm前。
横から見たときに、この5点がまっすぐになっているのが正しい立ち姿勢です。
この時、頭は身体の真上、腰骨(上前腸骨棘:腰に手を当てたときに身体の少し前側にあるグリグリした骨の位置)と恥骨を結んだ線が、地面に対し垂直にならなくてはいけません。

「姿勢を正す=胸を張る」と思われがちですが、肩を真後ろに引くのではなく、肩を後下方に引きバストの上側を引き上げるよう意識することが大切です。
また、上半身を意識するあまり、腰が反ってお尻が突き出てしまっては本末転倒。
お尻の筋肉を締めて、尾骨(尾てい骨。背骨の一番末端の骨)をお腹側に巻き込むようなイメージで。
お腹もきついジーンズを履くイメージで引っ込めて腹筋を使いましょう。

歩くときには、お尻に力を入れ、この姿勢を保ちながら地面をしっかり蹴り出します。
踵からつま先へ体重以上を行うとヒップアップだけでなく、足首が細くなるおまけ付きです。

3.座ってるときも意識しよう!正しい着座姿勢とは

パソコン、スマホについつい夢中になると、肩こりを誘発する崩れた姿勢になりがちです。
背中が丸まり、肩甲骨が前に滑った巻き肩(身体を横からみて、肩が前側に巻き込まれた肩)、顎を突き出した姿を会社や電車の中でもよく見かけることでしょう。

上記の不良姿勢は首への負担も大きく、ストレートネックになるだけでなく、頭の重みが歯にかかって、噛み締めの原因になり、顔のコリ(エラ張り)にも繋がります。
口のなかで常に上下の歯が当たっている方も、姿勢を見直してみて下さい。

理想の着座姿勢とは、骨盤が椅子に対してまっすぐに立っている姿勢。
お尻を後ろへ突き出し、太ももの後ろ側がピンと張った状態で椅子に腰掛けると正しい姿勢が作れます。

しっかり骨盤を立てて座ったら、さらに背中や腰が丸まったり反ったりしないよう、身体の上にまっすぐ頭が乗るように微調整しましょう。

慣れない間は正しい姿勢を取るのが難しいですが、お尻の後ろ半分にタオルや座布団を敷くと骨盤がまっすぐ立てやすくなるのでお試し下さい。

椅子は足の裏がしっかり床につくよう高さを調整しましょう。
足の裏から身体の前面、後面はそれぞれ筋膜で繋がっています。
この姿勢で土踏まずをぎゅっと床に押すようにすると、より背筋がピンと伸びるようになります。
姿勢が崩れてきたのを感じたときには、土踏まずを意識し背筋を伸ばしましょう。

4.専門家直伝!おすすめの肩こり解消ポーズ

巻き肩、猫背、反り腰。全てのトラブルにもオススメしたいのが、ヨガの「猫のポーズ」です。
起床時や就寝前に行うことで、肩甲骨と背骨がしなやかに動くようになり、正しい姿勢が作りやすくなります。

1.四つん這いになる
このときに手は肩の真下、膝は90度になるよう、腰幅に足を開きます。
手のひらはしっかり指を伸ばすことを意識すると、目力UP効果も。

2.息を吐きながら背中を反らす

ゆっくりと息を吐きながら背中を反らすと同時に、顔は上に向けていきます。

3.息を吸いながら背中を丸める

息を吐ききったら、今度はゆっくり息を吸いながら背中を丸めます。顔はおへそを覗き込みます。

4.2~3を繰り返す
ゆっくり呼吸をしながら2、3のポーズを反復。
体調に合わせ10~20回行いましょう。
肩甲骨や骨盤がしっかり前後に動いていることを感じるのがポイントです。

まとめ

身体のクセを直すには時間がかかります。
また、正しい姿勢も長時間続けていれば疲れてくるのは自然のこと。
長時間同じ姿勢で作業をするときは、適度に身体を動かすことも必要です。

作業の手が止まった瞬間、鏡の前に立つとき、ショーウインドウの前を歩くときなど、一日のうち何度も自分の姿勢を意識し、修正することで美しい姿勢が自然と身につき、肩こりになりにくくなるのを感じることでしょう。

##監修者プロフィール
小室 聡子
2007年はなこ治療院を松戸に開業。女性の気持ちに寄り添った鍼灸治療を得意とする。女性疾患・小児鍼灸などを中心に行い、またスポーツ鍼灸の分野など、幅広く活動中。

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