センスのいい喪服の選び方とおすすめ人気ランキング

喪服

センスのいい喪服の選び方と
おすすめ人気ランキング

お通夜やお葬式などの喪服を着用する場面でも、マナーを守りながらもセンスの良い装いは保ちたいところです。年代別の喪服を選ぶポイントや、参列する際の基本的なマナーについてご紹介します。

目次

公開日 : 2023.12.6

更新日 : 2023.12.6

1. 女性の喪服は、正喪服・準喪服・略喪服(略式)の3種類

喪服は、格式の高いものから順に【正喪服】【準喪服】【略喪服(略式)】の3種類に分けられています。

正喪服

葬儀や告別式に喪主やその配偶者、親族などの主催者側が着用する、最も格式が高い喪服が正喪服です。
和服の喪服は、喪主や家族、親族が着用することが一般的です。着物は洋服に比べて格が高くなりますが、中でも正喪服と言えば、黒無地で染め抜き五つ紋の着物となります。帯揚げや帯締めも黒で揃え、長じゅばん・半襟は刺繍のない白地のものを着用します。

洋装であれば和装と同様に光沢のない黒無地の、長袖のワンピースやスーツ、アンサンブルが該当します。女性の洋装の場合、正喪服と準喪服はほぼ同じ装いではありますが、正喪服を着用する立場では、気品のあるデザインのものが適しています。

  • 準喪服

    葬儀、法事などの弔事の場面で一般的に着用される喪服が準喪服で、近年は喪主側も準喪服を着用することも増えています。正喪服と同様のブラックフォーマルとなり、靴やバッグなどの小物も含め、全身黒でコーディネートします。きちんと感が求められる場面なので、ワンピースも防しわ素材であればだらしなく見えずおすすめです。

  • 略喪服(略式)

    略喪服はブラックフォーマル以外の黒・紺・グレーといった地味な色合いの服装を指します。簡略化された家族葬や法事、お別れの会では「平服」と指定がされる場合があり、その際には略喪服で行くのがルールです。「平服」と記載があるからといって、まったくの普段着はNG。ダークカラーのスーツであれば普段は通勤着や学校行事の場面でも着用でき、略喪服として着用できます。ワンピースやスカートももちろん、パンツスーツもOKです。小物は黒を持ち、落ち着いた装いになるように心がけましょう。

  • 2. センスのいいレディース喪服の選び方

    「正喪服」や「準喪服」は、その場に適した服装であることも大事ですが、若いのに老け見えしたり、それなりの年齢なのに安っぽく見えたりするものは避けたいですね。それぞれの年代によって変わる、喪服を選ぶポイントをご紹介します。

    年代にあったデザインを選ぶ

    喪服を着用するフォーマルなシーンでは、普段以上に年代に相応しい装いでいることが重要です。一見同じように見える喪服でも、それぞれの年代に合ったデザインや丈があるので注意して選びましょう。

    20代 センスのいいレディース喪服

    20代が最初に選ぶファーストフォーマルなら、手ごろな価格のワンピースやアンサンブルがおすすめです。ベーシックなテーラードジャケットにリボンがついたかわいらしさがあるデザインも、20代ならでは。七分袖のワンピースなら、暑い時期は一枚でも着用できるのが嬉しいポイントです。

  • 漆黒のブラックフォーマル生地できちんと感がありつつ、デザイン性の高いワンピースは、喪服に限らずコーディネート次第で結婚式や参観日などのイベントにも使えます。スタイリッシュな印象のスタンドカラーに、ケープ風の袖デザインやサテンパイピング使いが上品な愛らしさを演出。

  • 30代 センスのいいレディース喪服

    フロントレースが、さりげなく女性らしく装いたい30代にもぴったりの上品さ。体型の変わりやすい年代ですが、縦のラインがスマートさを演出します。ウエストリボンが少し可愛すぎると感じたときは、取り外しも可能で長く着用できます。式場で動き回る役割となることも多いこの年代にうれしいストレッチ素材です。

  • ブラックフォーマルながら、フロントにほどこされたプリーツと切り替えデザインがスタイリッシュさを感じさせるアンサンブルは、きちんと感がある中に自分らしさを求める30代女性にもおすすめです。デザイン性が高いだけでなく、防しわ生地で利便性も◎。喪服としてはもちろん様々なシーンで汎用性が高いワンピースです。

  • 40代 センスのいいレディース喪服

    若い頃に比べて、より上品さや大人っぽい落ち着きが求められる40代。華美な装飾やふわりと広がるようなシルエットは避けたいところですが、あまり地味すぎにも寄りたくないですよね。ジャケットの裾にあしらわれたレースが上質な印象を高めるアンサンブルは、落ち着いた女性らしさをまとわせます。スカート丈も長めで、大人の女性にぴったりです。

  • 50代 センスのいいレディース喪服

    50代になると、自分が喪主となる場面も想定されるため、より品格が感じられるアイテムを選びたいところです。シンプルなワンピースアンサンブルは、サテン切り替えジャケットが上品さを醸してくれます。お腹まわりをカバーしてくれるデザインは、長い式典の間も窮屈さを軽減してくれるでしょう。

  • 60代 センスのいいレディース喪服

    60代以上になるとブラックフォーマルの着用頻度も増えてくるので、上質でしっかりした生地のものを選びたいところです。また、体が硬くなったり足腰も弱ってくると、着脱しやすい前開き仕様やパンツスーツが便利。パンツスーツでもストレッチ素材なら窮屈さも少なく、お手入れが簡単なところもポイント高いアイテムです。

  • 体型にあったサイズを選ぶ

    デザインはもちろんですが、体型に合っていることも重要です。喪服では、ぴったりしすぎて体のラインが出るのはマナー違反となりますが、逆にだぼっとしすぎているのもダサく見えるので避けたいところ。体型がシルエットに影響しないラインで、ほどよくフィットしたものを選びましょう。

    喪服ワンピースと喪服パンツスーツを使い分ける

    フォーマルのドレスコードは、格式の高いものから順にワンピーススーツ、スカートスーツ、パンツスーツとなります。儀式のスタイルも時代に合わせて変化しているため、ブラックフォーマルに合わせた服装であれば、参列する場合にパンツスーツでも失礼には当たりません。立場やシーンに合わせて使い分けるのもいいでしょう。

    着心地や機能性も重視する

    前開きタイプの喪服もありますが、ダサくないかと心配になる方もいるかもしれません。ですが一人でも着脱しやすく、暑い季節に着替える時も苦になりにくいメリットがあります。このように、フォーマルでも利便性を重視したアイテムが増えており、長時間着用していてもシワになりにくい防シワ素材や自宅の洗濯機でも洗えるなど、使い勝手のよい喪服を選ぶのがおすすめです。

    3. レディース喪服おすすめ人気ランキング

    ニッセンではデザインにこだわった喪服から機能性を重視した喪服まで幅広く取り揃えています。選び方を知ったものの、どんな喪服を購入するか迷っている人は、ニッセンで人気の喪服の中から選ぶのもおすすめです。

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    4. 参列者としての服装・身だしなみのマナー

    お葬式など弔事の場面で失礼にならないよう、参列者となるときの基本的な身だしなみのマナーも覚えておきましょう。

    全身「黒」でコーディネート

    喪服は、全身黒のコーディネートが基本です。ワンピースやジャケットは光沢のない黒生地がベスト。スーツでも黒であれば着用可能ですが、その場合はブラウスも黒を選びましょう。もちろん、バッグや靴などの小物、ストッキングも光沢のない黒で統一し、華美なデザインも避けます。ブラックフォーマルは使用頻度こそ少ないですが、年代によってデザインが不相応になったり、経年劣化やクリーニングにより色あせてきたら、買い替え時です。

    なるべく肌は見せない

    肌の露出が多いのはマナー違反となるため、スカートは膝が隠れるものを選び、黒無地のストッキングを着用しましょう。袖丈も注意が必要で、肘が隠れる程度が望ましいのですが、近年は夏場であれば5~7分丈でも許容範囲とされています。また、胸元が見えないように首元がつまっているデザインにするのもポイントです。

    殺生を連想させるものは避ける

    お葬式に参列する際、バッグなどの小物にはクロコダイルやファーなど、殺生をイメージさせるものは控えるのが無難です。革製品でも派手な装飾や艶感のない、控えめなデザインのアイテムを選ぶことをおすすめします。

    光沢のあるアイテムは避ける

    弔事の場面には、黒でもエナメルなど光沢感のある小物はふさわしくありません。全体的にマットなものを選び、ラメやスパンコールのついたものなど、輝く装飾品は派手になってしまうので避けましょう。アクセサリーや小物でも光りものはNGです。

    数珠・袱紗・ハンカチなど小物も準備

    お葬式などに参列する際は、数珠、袱紗、ハンカチなどの小物も持参します。
    数珠は仏教であれば持っていた方が好ましいものですが、キリスト教など仏教以外では持つ必要はありません。
    袱紗は弔事の場合、緑・藍色(青)・グレー・紫といった寒色系を用意します。紫色の袱紗は慶事でも使用することができますので、袱紗選びに迷ったら紫を選ぶとよいでしょう。
    また、ハンカチは白か黒が一般的ですが、グレーなど地味な色合いでもOK。赤やピンクなど派手な色合いは避けましょう。

  • メイク・アクセサリー・髪型・ネイルにも気を付ける

    弔事の場では、派手に着飾ることはNG。メイクは片化粧と呼ばれる自然なメイクがよしとされています。ネイルもオフすることがベストですが、どうしてもつける場合は目立たず艶のないナチュラルなものにしましょう。
    装飾品は、結婚指輪のほかは、涙の象徴といわれる真珠以外は身に着けないのが一般的です。

    5. まとめ

    喪服をセンス良く着こなすには、マナーを押さえることはもちろん、自分の年齢や体型にきちんと合ったものを選ぶことが大切です。必要になってから慌てないですむように、何もないときに用意しておきましょう。

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    執筆者:鷹見えりか
    フリーライター。出版社、編集プロダクションを経てフリーランスに。主にファッション、トラベル、グルメなどの分野で執筆。趣味はカフェ巡りと観劇。

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